2020-12-03 第203回国会 衆議院 原子力問題調査特別委員会 第2号
ECCS、緊急炉心冷却水も注入をされたと私は把握しております。 私はこのことを規制庁の方にレクでお話ししたんですけれども、これが進行すれば、美浜二号機のように伝熱管が破断をし、高浜で、三、四号機で、今もう四割薄くなっています、これが破断をすることは考えなきゃいけない事故です。これがもし破断をした場合には、一次系の水がそこから漏れていきますね。
ECCS、緊急炉心冷却水も注入をされたと私は把握しております。 私はこのことを規制庁の方にレクでお話ししたんですけれども、これが進行すれば、美浜二号機のように伝熱管が破断をし、高浜で、三、四号機で、今もう四割薄くなっています、これが破断をすることは考えなきゃいけない事故です。これがもし破断をした場合には、一次系の水がそこから漏れていきますね。
というのは、私自身は、原発メーカーに就職してから十三年間、主にECCS、非常用の炉心冷却系統のポンプとか熱交換器、そういう機械関係を専門にずっとやってきたんですね。ほかの、例えば制御であるとか、電気関係の設計であるとか、水質を管理する水処理関係とか、あるいは放射性廃棄物処理施設とか、そういうようなものについては全くど素人です。それから建築についてもですね。
格納容器の破損防止対策を考えるに当たっては、やはり、炉心が溶融をして、それがその格納容器に影響する可能性があるような事故の進展を想定する必要があるということで、このような、全交流電源が喪失をする、さらに大破断LOCA、ECCSの注入失敗、格納容器のスプレーの注入も失敗するという想定をしているということでございます。
そのような想定シナリオの一つとして、格納容器の破損防止対策に関する、大破断LOCAプラスECCS注入失敗プラス格納容器スプレー失敗というのがあります。
こういう割れ方というのは普通は高温ではないはずなんですけど、原子炉の場合には非常に熱い状態になりますけど、中性子で劣化した状態で、例えば緊急にECCS、つまり緊急炉心冷却系で水をばんと入れます。その瞬間に、熱衝撃と言うんですけれども、急激にぐっと締まるんですね。その段階で割れる可能性があるんです。
そのときに私が聞いていたのは、多重防護で、一番最後の最後の最後になっても、緊急炉心冷却、いわゆるECCSというものが働いて、どんと全部水浸しにしてとまってしまうので安全なんだと聞いていたら、今回、一番最初に聞いたのが、その緊急炉心冷却が使えない、全外部電源ブレークダウンでというので、本当に背筋が寒くなる思いがいたしました。
実は、福島第一原発一号機運転開始三十周年記念文集というのがあるんですが、そこで、一号機の建設に携わった、元副社長で所長も務められた豊田正敏さんが、この方は一九五六年からやっているんですけれども、安全性については、緊急停止措置、緊急炉心冷却装置ECCSなど、多重防護の徹底を期した、盲点は所内電源系だ、内部電源だ、その信頼性が意外に低く、系統構成の改善を図った、非常用電源のDGの信頼度が当初極めて低かった
それで、消防車が駆けつけて、消防車の力をかりて真水を入れるのか、海水を入れるのかという判断にかかわってくるんですが、改めて枝野長官に伺っておきますが、当初は、ECCSがだめになっても、圧力容器へ真水を注水するライン、そこには消火栓、消防配管も活用して真水を注入するということも最初は検討していたんじゃありませんか。
まず政府参考人に伺っておきたいのは、PWRの再循環ポンプやECCSにかかわるバルブなど、本来溶接検査をしなければならないのに検査していなかったものは、PWR、BWR、濃縮ウランプラントなどでそれぞれ何件あったのか、数字を伺っておきたいと思います。 〔委員長退席、平(智)委員長代理着席〕
それで、大畠大臣にもう一つお聞きしておきたいのは、検査漏れ箇所にかかわって、ECCSのバルブの弁の破損とか再循環ポンプの溶接部の応力腐食割れの問題などは従来からよくあるわけですが、これは、破損する場所とか規模によっては過酷事故にもつながりかねない重大な問題を持っているからこそ、致命的な問題を持っているからこそ、定期点検のときにきちんと検査しなさいと義務づけているんじゃありませんか。
○吉井委員 これはこれまでから随分議論もしているんですが、多重防護の機器そのものが、さっきも言いましたように、ECCSが働くためには弁がぽんとあかなきゃいけないんですね。肝心の弁を上げるための、弁棒といいますが、これが折損しておった例とか、そういう例は無数にあるわけですよ。とりわけ老朽化すればするほど、それが問題になるんです。
巨大地震の発生で、機器の破損、ECCSによる原子炉の破損、二次冷却系が働かない事態などが生じた場合、当然そういう最悪のことを考えて対応しなきゃいけないと思うんですが、最悪の炉心溶融になると、想定される最悪の場合の放射能の総量は幾らになるというふうに見ているかを伺います。
ですから、巨大な地震に遭遇したときに、緊急に原子炉を冷却しなければならない事態が発生しますと、うまくECCSが働いたとして、かつてECCSをあけるための弁の弁棒が破損しておったという事故もありましたけれども、常温の冷却水が一どきに入るわけですね。
それから、ECCSが作動するから大丈夫という話も、実は、ECCSを作動させるバルブの、弁体そのものを上げなきゃいけないんですが、その弁棒が折損していたという事故もこれまでにありますから、老朽化してくる中で巨大地震動がかかったときにどういう問題が起こるかということは、本当に深刻に考えておく必要がある。
○吉井委員 最悪の場合は、原子炉の暴走とか炉心溶融とか考えなきゃいけないので、それでECCSが働くといっても、大量に冷却水喪失となってしまうときに、そう簡単にいく話じゃないというのはわかった上でのお話だと思うんです。だから、非常に深刻なことになるということをまず考えなきゃいけない。
なお、一般論といたしまして、御存じのように、原子力発電所におきましては、安全審査においては、最大級の一次系配管が破断したことを想定して、ECCS等がどのように働いて最終的に原子炉の安全が確保されるのかということを、また、安全が確保される設計となっているかどうかというものを安全審査において確認をしているわけでございます。
これも、せんだってこの委員会で質問しましたが、臨界事故とか、それからECCSが作動するような事故、圧力逃がし弁がぼんと開くような事故、そういう異常事態が発生したときには、普通でいったら、これは原発にとっては深刻な話ですから、私は、当然、電力会社で社長にまで報告が行って当たり前のものだと思いますし、そんなことを社長にも報告しないようではとんでもない話だと思うんです。
次に、東京電力の原発法定検査データの改ざんというのが一九七七年から二〇〇二年まで、国の検査の中で百九十九件の改ざんがあったということですが、とりわけ深刻なのは、やはりあの九二年の五月の、柏崎刈羽原発一号機のECCSの非常用ポンプの故障を偽装するために制御電源を操作して国の検査に合格してきたということが発表されたことだと思うんです。
ですから、実際には、ECCSのバルブの弁棒破損だとか、余熱除去系の配管が爆発して壊れてしまったりとか、制御棒そのものに亀裂が入ったり、制御棒のガイドローラーが壊れたりとか、それから制御棒を駆動する水圧系配管に穴があいてしまうとか、いろいろな問題が出てきているんです。
今、原発はもう随分、二十五年以上だとか三十年以上とか、老朽化してくる中で、これまで日本の原発は多重防護で大丈夫としてきたわけですが、そこには、例えば何かトラブったときにはECCSが作動するとか、これはあくまでもECCSがきちっと正常に動くということが前提です。
○政府参考人(佐々木宜彦君) 福島第一原子力発電所の原子炉の設置許可の申請書におきましては、格納容器の設計の漏えい率は、今、先生お話しのとおり、〇・五%・パー・日を前提といたしまして、これに冷却材喪失事故、再循環系の配管の完全破断、また同時に外部電源の喪失を仮定し、またECCS系も一系統の故障を仮定する、こうした計算評価によりまして、敷地境界におけます被曝の評価結果は、実効の線量当量で〇・〇一一ミリシーベルト
昨年十一月七日のECCS関連配管の破断事故について、現時点での報告も読んだわけですが、配管破断の原因は水素爆発というふうにしていますね。同様の事故が昨年十二月十四日にドイツでも、やはり沸騰水型原発の配管内部における水素爆発事故が発生いたしました。
この二つの事故の一つが、ECCSの高圧注入系、余熱除去系の蒸気配管が爆裂、破断を起こしたもの、もう一つは、原子炉本体から放射性物質を含む炉水が漏えいした事故で、いずれも原子炉の安全にかかわる大変重大な問題であります。
○佐々木政府参考人 今回配管の破断がありました箇所は、ECCS系の一つであります高圧注入系でございます。原子炉の安全の確保は多重に設計をされております。そういう意味で、高圧注入系を含めて全部で五系統ございます。したがいまして、今回破断事故が起こりました瞬時に、高圧注入系は隔離をされまして、その機能が果たせないということでございます。
過酷事故状態、これはどういうときに起こるかといいますと、TMIの事故のときがその典型でございますが、せっかく動いたECCSバルブを締めてしまった、ECCSの水をとめてしまったということが原因でありまして、要するに、運転員の誤操作が何度も重なりますとそういう過酷事故になるおそれがある。